瀬戸内の太刀魚引縄漁の伝統|周防大島へ受け継がれた漁法

✦ 瀬戸内・周防大島の漁業史
瀬戸内の太刀魚引縄漁の伝統
周防大島へ受け継がれた漁法
豊島から安下庄へ。地域に根づいた漁法の物語
豊島 → 安下庄 太刀魚引縄漁 周防大島の漁業史

瀬戸内海には、太刀魚引縄漁という伝統的な漁法があります。船で仕掛けを曳きながら太刀魚を狙う漁で、周防大島でも長く受け継がれてきました。

この記事では、太刀魚引縄漁がどこから伝わり、周防大島でどのように育ってきたのか、その歴史を紹介します。そして、約70年前の初代の時代から、道具の面でその現場と関わってきた松田漁業用品店についても少し触れます。

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瀬戸内の太刀魚引縄漁の元祖は豊島

瀬戸内の太刀魚引縄漁は、広島県呉市の豊島が発祥とされています。

豊島の漁師たちは、一年中を海の上で漁をしながら生活していました。寝泊まりも船の上で、買い物や風呂の時だけ丘に上がるような、まさに海と一体になった暮らしの中で漁を続けていたといいます。春から秋、そして冬の時期も、季節や魚の動きに合わせて瀬戸内の海を渡り歩きながら漁を続ける、いわゆる出稼ぎ型の漁業スタイルです。

その航海の途中で、豊島の漁師たちは周防大島・安下庄地区に寄港していました。海上での生活が長い漁師たちにとって、寄港地での地元の人との交流は自然なことでした。そうした日常的な行き来の中で、安下庄の漁師たちに太刀魚引縄漁の技術が伝わっていきました。

漁師から漁師へ、海の上での交流を通じて技術が伝わっていく。そういう文化が瀬戸内の漁業には長くあったのだと思います。

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周防大島へ受け継がれた漁法

安下庄に伝わった太刀魚引縄漁は、その後、地元の漁師たちの手でゆっくりと広まっていきました。

引縄漁は、仕掛けを船で曳きながら太刀魚を狙う漁です。どのくらいの速さで曳くか、どんな仕掛けを使うか、どの時間帯にどの場所を狙うか。そういった細かい判断が積み重なる漁で、経験と観察の積み重ねが漁果に直結します。

豊島から伝わったひとつの漁法が、周防大島の漁師たちの手で育てられ、いつしか豊島さえも凌ぐほどの水揚げを誇るようになった。それは漁師一人ひとりの経験と工夫の積み重ねによるものです。

漁法の発展は、伝えた側と受け取った側、双方の積み重ねで成り立っています。豊島の漁師さんたちが伝え、安下庄・周防大島の漁師さんたちがそれを自分たちの海で育ててきた。そういう歴史だと思っています。

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引縄漁を支える道具

太刀魚引縄漁は、漁師さんの勘と経験が大きな比重を占める漁です。同時に、仕掛けを構成する道具も、漁果を左右する大事な要素です。

針、テグス、鉛、サルカン、疑似餌やワームなどの仕掛け部品。こうした道具は、漁の表には出てきませんが、毎日の仕掛け作りや消耗品の補充として、現場を支えている存在です。

太刀魚は季節によって群れの動きや深さが変わります。その変化に合わせて仕掛けを変え、針の大きさを変え、テグスの号数を調整する。そういった細かいことが、長年の引縄漁の中で積み上げられてきました。

  • 針(太刀魚専用幅狭針など、漁法に合わせた形状)
  • テグス・ナイロンライン(カセ巻・業務用)
  • 鉛・丸割鉛(仕掛けの重さ調整に)
  • サルカン(ラインヨレ対策・仕掛けのつなぎに)
  • 疑似餌・ワーム(太刀魚を誘う仕掛けの核心部分)
70年前の初代から、漁師さんと一緒に育ってきた店

松田漁業用品店は、約70年前の初代の時代から、周防大島の漁師さんたちと関わってきた漁具店です。

太刀魚引縄漁が地域に根づいていく中で、漁師さんが必要とする道具を揃えながら、現場から教わることの方が多かったと思います。「この針は使いにくい」「このテグスの号数が合わない」という声を聞きながら、扱う商品も少しずつ変わってきました。

漁職用オリジナル商材が生まれてきたのも、そういう積み重ねの中からです。漁師さんに教わりながら、現場で使いやすいものを揃えてきた。それが今の松田漁業用品店の商品ラインナップにつながっています。

伝統を守っているのは漁師さんです。松田漁業用品店はその道具の面から、できる範囲で現場を支えてきた地元の漁具店です。

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現在はマリンアイテムショップを通じて全国へ

現在、松田漁業用品店は通販サイト「マリンアイテムショップ」を運営しています。瀬戸内の太刀魚引縄漁で使われる道具をはじめ、漁具・船具・船底塗料など幅広い商品を全国へ発送しています。

業務用パックやまとめ買い向けの商品も扱っており、漁師さんや漁協関係者、船主の方からのご相談にも、できる範囲で対応しています。

仕掛け部品や道具選びで迷った場合は、お気軽にご相談ください。

松田漁業用品店が運営する通販サイト「マリンアイテムショップ」はこちらから。
マリンアイテムショップ → ryougu.jp

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まとめ

瀬戸内の太刀魚引縄漁は、豊島から安下庄へ伝わり、周防大島の漁師さんたちの手で育てられてきた漁法です。その発展を支えてきたのは、漁師さんの技術と経験の積み重ねです。

松田漁業用品店は、その現場で使われる道具を扱いながら、漁師さんと一緒に歩んできた店です。これからも、道具の面でできる範囲で現場を支えていきたいと思っています。

  • 瀬戸内の太刀魚引縄漁の元祖は広島県呉市・豊島
  • 航海の寄港を通じて周防大島・安下庄へ伝わった
  • 地元漁師の手で育てられ、豊島を凌ぐ水揚げを誇るようになった
  • 松田漁業用品店は約70年、道具の面から現場を支えてきた
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